子どもには、やりたいことをやらせてあげたい
新卒で商社系のSIer企業に入社しました。実装をパートナーに委託していたため、開発から保守運用に至るマネジメントを中心に経験しました。 その後、活動の幅を広げるべく日系のコンサルティング会社へ転職。ここでもプロジェクト運営に携わり、PMやサブリーダーの経験を積みました。
転職を考えたきっかけは二つあります。一つは子育てと仕事の両立の難しさ。もう一つは、コンサルタントとして幅広い経験を積むことの難しさです。特に前者が大きかったですね。
当時は保育園児の子育てをしていました。お迎えのために16時半には会社を出なければならず、「時間までに何とか仕事を終わらせないと」という焦りが常にありました。昼休みを使っても仕事が終わらないことも多々ありました。
「本当だったら子どもと一緒にいたい」「子どもを保育園に預けてまで仕事をしている」「それなのに成果を出せていない」。そんな状況に自己肯定感はどんどん下がり、「こんな調子ならいっそ仕事を完全にやめたほうが良いのではないか?」と悩みました。
ただ、ある時ふと気づいたんです。「私が仕事を辞めたとしても、夫が病気なく働き続けられる保証なんてない」と。もし私が仕事を辞めたうえで夫も働けなくなった場合、子どもがやりたいことや好きなことを諦めさせてしまうことになる。それは避けたいと強く思いました。
そこで、子どもが小学校に入る前に環境を変えて頑張ってみようと決意し、転職活動を始めたのです。「40代になった時に後悔しないよう、まずは行動を起こしてみよう」。そう考えました。
働き方と価値観の調和を求めて
ウルシステムズへの入社を決めたのは、自分の裁量で働ける環境が整っており、先輩社員がそれを実践していたからです。面接時は不安も少なからずありました。女性社員が少ないことを聞いていましたし、「家庭との両立が本当に叶うのか?深夜まで働いていないか?」といった不安も大きかったんです。そこで女性社員の方を紹介していただき、一日のタイムスケジュールを見せてもらいました。時間を柔軟に使って働かれている様子が伺えました。自分の生活と照らし合わせたときに、具体的に働けるイメージが湧きましたね。
また、面接で優劣を見定められるのではなく、会社と私のマッチ度を見てくれた点も大きな決め手でした。前職では上司から自社の利益を重視した提案を求められることもあり、もっとシンプルにお客様のために働きたいと悩んだこともあります。
面接の際にこの出来事を話すと、面接官は私の価値観に共感してくれました。「お客様にとっては一番ベストな選択だったんでしょ?それで何が悪いの?」と返してくれました。それを聞いて、ウルシステムズの発注側支援という考え方が私に合っていると確信したんです。他社の面接では、質問が飛んでくるばかりで「あなたに何ができるのか」を見定められているような感覚がありましたが、ウルシステムズの面接は対話のように進み、私が気になっている点や疑問点を解消してくれました。「私のことをちゃんと見てくれる会社だな」。そんな印象を受けました。
働く時間をコントロールできることのメリット
現在携わっているプロジェクトは、スマートシティプロジェクトです。都市OSの全国普及を目指し、日々奮闘しています。関係者が多く、多種多様な意見が飛び交う中での合意形成は非常に難しい課題です。しかし、相手の意見を受け止めつつ冷静に分析し、常に最適な答えを出すよう心がけています。
裁量労働制のおかげで自分のペースで働けるようになりましたね。働き方の自由度が高いことで、やり切りたいところまでやり切って仕事を終えられる日が増えたんです。「今日もやり切った」という感覚が強く、精神衛生的にも今の方がずっと良いと感じています。
さらに、リモートワークが中心なので、平日に子どもを習い事に連れていけるようになりました。子どもから「今日は学童クラブを休んで家で過ごしたい」と言われたときも、「いいよ」と言ってあげられるようになったのは、本当に大きな変化です。
私自身の考え方も、前向きで積極的になったように思います。以前は、「時短勤務で働ける時間が限られているから」と手を挙げなかったようなことにも、「やってみようかな」と思えるようになりました。難易度の高い物事に対しても、「なぜできないのか」より「どうやればできるか」を考えるようになったのです。
「育児をしながら本当に時間を捻出できるのか?」と思われるかもしれませんね。ただ、「ここだったら仕事できるな」という時間は意外とあるものなんです。私の場合は、朝身支度をしながらメールやチャットの確認をしたり、子どもが寝た後の時間で少し作業をしたりして、フルタイムで働いています。これにリモートワーク中心の環境が加わることで、子育てと仕事を両立できています。
もちろん順風満帆ではありません。子どもが小学校に上がり、いわゆる「小1の壁」にぶち当たりました。長期休みや振り替え休日でお弁当が必要な時もありますし、PTAや学校行事など、共働きを前提とした保育園時代よりも平日の稼働が増えました。(夜の20時に、「お母さん、算数のノートがない。新しいの買って」と言われ困ったこともありました……)。現在進行中の悩みではありますが、リモートワーク中心の働き方で何とか対応できています。
共働きの悩めるパパ・ママたちへ
私は、子育てとキャリア形成でモヤモヤした経験があります。だからこそ、「働き方迷子」になっているお母さん・お父さん仲間を応援したいと感じています。
具体的には、同じような境遇の仲間を増やすため中途採用の活動に参加させてもらったり、興味のある人材育成の分野についても上司と協力して取り組みを始めたところです。ウルシステムズには、「やりたい」と手を挙げたことを実現できる環境が整っていると思います。
「変わりたい」「変えたい」ことがあるなら、それを放置して5年後、10年後に後悔しないか、ぜひ考えてみてください。もし後悔すると思うなら、とにかく行動してみるのが良いと思います。